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試験運用中。

Instance-Based Generation for Interactive Restricted Domain Question Answering Systems

この前行ってきた学会(IJCNLP)で面白かった論文。リンク先右下のEntire Documentから全文のPDFが手に入ります。

IR(情報検索)を使ったQAシステム(質問を日本語とか英語で入れると、答えてくれるシステム)があって、ユーザの質問が不充分だと思ったら、適切な訊き返しをしてくれる、というもの。

その訊き返しを、(対話のコーパスを用意しておいて)事例ベースで生成するらしいです。

その仕組みがなんかロイディに似てて、面白かったです。とかいうと(もちろんロイディよりずっとまじめに作ってあるので)怒られそうですが。簡単に流れを書くと、

  • ユーザの質問を受け取る
  • 訊き返すかどうかを判断
  • ユーザの質問の類似文を訊き返し文の候補とする
  • 訊き返し文中の語を状況に合うように置換
  • 訊き返し文候補をランク付けしなおす
  • ランク1位の候補を出力

という感じ。「類似文」というのは、それまでの会話に出てきた単語や文の構造などで判断するようです。

追記: リンクが無効な物だったので修正しました。