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試験運用中。

ロイディのもう1つの育て方(1)

今のロイディは、人間同士(+ロイディ)の会話を聞いて、その中から取り出した(発言,返事)のペアを使って学習しています。

同じロイディエンジンを使った、別の学習方法を思いつきました。こんな感じ。

  • 誰かが発言し、それに対してロイディが返事を返す。
  • そのあとで、「中の人」がその返事を修正する。
  • ロイディは(発言,修正後の返事)のペアを学習する。

簡単な例。

誰かの発言:  こんちわ〜。
ロイディの返事: さようなら。
修正後の返事:  こんにちは。

⇒ ロイディは「こんちわ〜。」→「こんにちは。」を学習。

まあつまり、教師付き学習って奴ですね。

この方式のメリットは、

  • 人工無能に一定のキャラを持たせることができる。
    • ロイディみたいな会話学習型人工無能の「口調とか性格が一定しない」っていう欠点を解消できます。
    • これは今のロイディの物まね機能*1でも実現可能。
  • (発言,返事)の組が確実に取り出せる。
    • 今のロイディは、各発言について「それに対する返事っぽい発言」を推定して学習してますが、そこの精度があまり良くないのです。
    • なので、その推定が要らなくなる分、精度UPが期待できます。
  • (演技力があれば)普段の「中の人」とは別のキャラを作り出すこともできる。
    • ゲームとか漫画のキャラを再現する、とか。

欠点は当然、

  • 「中の人」の負担が大きい。

ですね。でも、「他の人の発言に返事をする」作業をひたすら繰り返せばいいので、完全な作り込み型の人工無能(予め全パターンを記述する)を作るよりは、いくらか楽かも。

*1:特定の人の発言だけを使う機能。